



Locacon(ロカコン)
低炭素型コンクリートLocacon(ロカコン)は、コンクリート中に使用するセメントを高炉スラグで置き換え、原材料由来のCO2を削減した低炭素型コンクリートです。
Locacon(ロカコン)とは
高見澤が製造する流し込み製品は全て低炭素型コンクリート「Locacon」です。
低炭素型コンクリート「Locacon」は、コンクリート中に使用するセメントを製鉄所から排出される高炉スラグ微粉末で置き換え、セメント使用量を減らすことでCO₂排出量の大幅な削減を実現しました。
セメント置換率は、前述された国土交通省の指標55%を大きく上回る最大60%です。
これにより従来の全てセメントで製造する製品と比較しCO2が58%削減できます。
Locaconで高耐久なコンクリート製品を実現
Locaconに用いられる高炉スラグ微粉末はセメントよりも粒度が小さいためコンクリート内部が密実となります。これにより化学抵抗性や耐塩害性が向上するなど、高耐久なコンクリート二次製品が実現します。
コンクリートとCO2の関係
私たちの身の回りにある建物、道路、橋などの社会インフラの多くは、コンクリートによって支えられています。
しかし、この身近な建設材料が実は地球温暖化の大きな要因の一つとなっていることをご存知でしょうか。
コンクリートの主要原料であるセメントの製造過程では、大量のCO2が排出されますが主に2つの要因に分けられます。
①化学的プロセスによる排出
一つ目は、原料である石灰石(炭酸カルシウム:CaCO3)を焼成する際の脱炭酸反応による排出です。石灰石を約900℃以上で加熱すると、
CaCO3 → CaO + CO2という化学反応が起こり、この過程で必然的にCO2が発生します。
②燃料燃焼による排出
二つ目は、焼成に必要な高温(約1,450℃)を維持するための燃料燃焼による排出です。この燃焼過程でもCO2が発生します。
化学プロセス、燃料燃焼によるCO2排出の全体では、セメント1トンの製造には約0.8~1.0トンのCO2排出を伴うとされており、その約60%が化学的プロセス、約40%が燃料燃焼に起因します。
日本のセメント産業のCO2排出量は、年間約4000万t。これは、日本の総CO2排出量の約4%、産業部門の第4位となります。※
このような背景から、従来のコンクリートに代わる「低炭素型コンクリート」の開発と普及が、環境問題解決の重要な鍵として注目されています。
※出典:国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィス編 環境省地球環境局総務課脱炭素社会移行推進室監修 「日本国温室効果ガスインベントリ報告書(2022年)日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2020年度)確報値 https://www.nies.go.jp/gio/aboutghg/index.html
具体的なCO2削減例
当社の道路用L型擁壁「ハイパーロードL型」H1000Aを100m施工した場合のCO2削減量を試算した場合約2,400kgのCO2が削減できます。
これはマイカー通勤2年間やめた場合のCO2量相当となるため、非常に大きな削減効果が見込めます。
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Locacon(ロカコン)
低炭素型コンクリートLocacon(ロカコン)は、コンクリート中に使用するセメントを高炉スラグで置き換え、原材料由来のCO2を削減した低炭素型コンクリートです。